生タコ・最近の定番2点

 島に生きる人間としてエゴツアー(エコツアーではない)を標榜しているクロワッサンとしては、ダイビング中に海中で獲ってもいい生き物、ダメな生き物というものを明確に区別している。
 食えるか食えないかという区分ではない。
 たとえばサザエのように、タンクを背負ってやっていたら無尽蔵に獲れてしまうようなものは、スクーバダイビングでは獲ってはいけないということにしている。

 その点タコは、出会えばゲット、が基本だ。
 ただし、初めてお越しのゲストと潜っていたりすると、その方がコッチコチの自然保護環境保護動物愛護の「健全ダイバー」かもしれないから、不快な思いをされないためにも、闇雲に獲ったりはしない。

 一方、当サイト徒然海月日記の前身である「最近のログ」の頃からご存知の方は、そのタコがいかなる姿に変身して後刻出てくるかということもご存知なので、ひとたびタコを目にするや、期待度120パーセントのマナザシが海中で送られてくることになる。

 そしてダイビング中にゲットされたタコちゃんは、その夜のゆんたくタイムで写真上のような姿となって再登場するのだ。

 生タコのカルパッチョ!!

 生タコの刺身の稿でも紹介しているとおり、タコ刺しといえば普通は一度茹でたものが定番なのだが、サッと湯通ししただけで刺身にした生タコは、茹でたタコとは一味違う。
 それを、お醤油ではなく洋風ドレッシングプラスオリーブオイルでいただくのである。

 これがもう激ウマ!!

 ティーダタイムに出そうものなら、みんなの生ビールが進みまくることうけあいだ。

 カルパッチョという洋風に対し、こういう食べ方もある。

 生タコのごま油風味。
 これまたタコちゃんとごま油の相性が抜群で、ごま油とはひょっとしてタコのためにあるのではあるまいかと思えるほどに美味しい。

 この2品がタコゲット時の我が家の定番で、すでに味をしめておられるゲストとなると、海中でタコを目にするや気持ちはすでにカルパッチョもしくはごま油和えになっている。
 そんなとき、上記のような理由で捕獲不可だったりすると………。

 その場にちゃぶ台があれば間違いなく星一徹化するだろうことは想像に難くない。ヘタしたらタコではなく、怒りに我を忘れたゲストによって僕が絞められるかもしれない。

 いわばタコを獲るのも命がけなのであった……。

格闘中……

たいてい素手で獲る。