島ダコの刺身

 当コーナーではすでに生タコの刺身を紹介しているけれど、普通、タコの刺身といったら茹ダコの刺身をいう。 

 タコを獲ってきた後は、まず塩揉みしてぬめりを取り、しかる後に冷凍する。冷凍することによって、食べるときのほどよい硬さを得ることができるのだという。

 で、刺身で食べる場合はそれを一度茹でるわけだが、この作業がその後のタコの食感を大きく左右する。短すぎると硬すぎ、長すぎるとしまりのないやわらかさになってしまうのだ。
 このあたりは好みが分かれるところで、僕たちはわりと短めに茹でて多少の歯ごたえが残っているほうが好きなのだが、人によっては、歯のないおばあのためであるかのようなやわらかさのほうがいいという人もいる。

 そのため一概にどうすればいいということは言えないものの、とりあえずしっかりした歯ごたえ重視なら20分ほど、とにかく柔らかさ重視ということなら30分ほどを目安にして茹でるとよい。

 タコは茹でると赤くなる。
 赤くなって縮れた足を刺身に切ると、紅白の美しい輪切りが次々に生まれていく。

 ああ、シアワセのタコ刺………。

 もちろん材料は島で獲れたタコだから、硬めでもやわらかめでも、本土のスーパーで安売りされているようなアフリカ産ミズダコの刺身なんぞよりは、100倍美味しいことは言うまでもない。

 タコ主任共食いの図

茹でたタコは赤くなる。

 


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