全長 14cmほど
水納島には陸水環境が無いので、淡水の水辺に住まう生き物は基本的にいない。
ところが台風前後や大時化のあとなど、風に飛ばされたのか避難してきたのか、たまにトンボが大群で飛来することがある。
同じようなタイミングで姿を現すのが、リュウキュウツバメだ。
ザ・ツバメよりやや小ぶりであるというサイズの違いよりも、よく目立つオレンジ色でリュウキュウツバメであることがわかる。
沖縄本島では通年観られるらしく、沖縄の野鳥ということでは「留鳥」になっているリュウキュウツバメ。
ただし水納島には常住しているわけではなく、前述のようなケースや、彼らの気が向いた時くらいしか姿を見せてはくれない。
それもあって、姿は毎年目にしているのに記録に残すチャンスはなかなかなく、初めてその姿をカメラに収めることができたのは、真夏の億首川河口付近(金武町)だった。
逆光の画像を無理矢理明るくしたらオレンジ色が冴えない色になってしまったものの、この時電線には3~4羽止まっていたから、真夏の沖縄本島ではリュウキュウツバメはフツーに暮らしていることがわかる。
その翌年、ようやく島でリュウキュウツバメを撮るチャンスが訪れた。
朝日を浴びたオレンジは、夕刊フジなみに目立っていた。
億首川で観たものたちもそうだったけれど、高速飛行する鳥さんだけに普段の羽の手入れには余念がなく、電線に止まっている間もヒマさえあれば羽の手入れをしていたリュウキュウツバメ。
その様子を動画で…。
ただ羽繕いをしているだけの動画ながら、鳥さんたちのこういう様子を観ていると、いかに体のお手入れが普段から大切かということを痛切に感じる後期中年のワタシなのだった。