全長 15cmほど
「ゆんたく!島暮らし」で紹介しているように、我々が越してきた当時の水納島には、スズメは1羽もいなかった。
それが今では、フツーに庭先で観られるほどたくさん島内で暮らしている。
かつて居なくなった理由は先のリンク先で触れているとおりだけれど、なぜ再び姿を見せるようになったのかは不明だ。
ワタシにとっては子供の頃から慣れ親しんできたスズメたち、彼らが今なお当たり前のように庭先にいるというのは、今の日本ではなにげにゼータクなことなのかもしれない。
「当たり前」だけにじっくり眺める機会は多くはないかもしれないスズメを、たまにはゆっくり見てみよう。
雀っ子のお食事タイム。
(1分のYouTube動画)
~♪ 雀がね お屋根でちょんちょん かくれんぼ…
これは童謡「かわいいかくれんぼ」という歌の2番の歌詞なんだけど、1番は
~♪ ひよこがね お庭でピョコピョコ かくれんぼ…
という歌詞。
恥ずかしながらワタクシ、55年の半生のうち最初の10年を除く45年以上は、1番の歌詞のひよこの部分を雀だと思い込んでいた。
お庭でかくれんぼしていたのはひよこで、スズメはお屋根でかくれんぼしているのだ。
上の動画は庭先ではなくて垣根の外の未舗装路なんだけど、未舗装路の脇に多いイネ科の植物の実をスズメたちは食べているようだ。
寒い冬場には暖かな場所を求め、隣家の屋根でくつろいでいることもある。
セメント瓦屋根の上で、西日を浴びながら日向ぼっこをしていた。
階段状になっているから、なんだかローマのスペイン階段でくつろぐ観光客たちのようだ。
当時庭の片隅にあった砂場では、スズメたちが砂浴びをしていることもあった。
砂浴びをしているうちに自然とそうなるのか、そもそもそれが目的なのか、自分にピッタリサイズになった窪みに体を納め、それまで日が当たって暖められている地面でポカポカと暖をとっているようにも見えるスズメたち。
人家の敷地内でのんびり砂浴びをするくらいだから、目と鼻の先で実に心地よさげに居眠りしていることもある。
ヒトの住環境が変わり、昔のように人家を利用して巣作りすることができなくなっているものの、電柱の天辺あたりにある器具を巧みに利用して巣作りしているスズメたち。
どうやらエサには不足していないようだし、食住が事足りているとなれば、この先もずっと「フツーにいる鳥さん」で居てくれることだろう。
↑これが観られなくなっちゃったら、かなり寂しいものね。