(ハサミに紅白模様があるコシオリエビの仲間たち)
甲長 7mm前後
英名でスクワットロブスター(squet lobster)と呼ばれるコシオリエビの仲間たちもまた、やたらと種類が多い。
我々シロウトが他と明確に区別できるものなど、そのなかのホンのごく一部の種類といっていいくらいで、海中で出会うことができるひと握りのコシオリエビの仲間たちですら、そのほとんどがシロウト目には誰だかよくわからない。
ただしわからないながらもそれなりに特徴を持っているものもいて、ハサミの部分に紅白模様があるタイプもそのひとつ。
ハサミの部分にこのような紅白模様があるコシオリエビといえば、スジテコシオリエビやトウヨウコシオリエビなどがいるようだ。
とはいえ体の色味が生息環境で変わるっぽい彼らのこと、ハサミの模様だって個体ごとに様々に見えるから、
「これがザ・スジテコシオリエビです!」
なんてことを私が言えるはずもなし。
というわけで、とりあえずハサミに紅白模様が観られるものを、冒頭に並べてみた次第。
ひょっとすると全部同じ種類かもしれないし、一部は同種ということもあるかもしれないし、実はすべて別種かもしれない彼らハサミ紅白ブラザースは、どこで暮らしている、という決まった場所があるわけではない。
石をめくれば出てくる系のコシオリエビたちにもハサミ紅白タイプがいるのかもしれないものの、石を引っくり返さなくなった私には確めるすべはない。
もっとも、どうせだったら植物であれ動物であれ、別の生き物についているほうがビジュアル的には美しいから、記録に残している写真は、ついついそっち系に偏っているフシはある。
そんなハサミ紅白タイプが、普段滅多に見せない行為をしていたことがあった。
交尾ちう♪
コシオリエビたちも、エビやカニと同じく交尾は正常位らしい。
↑この写真だとハサミの紅白模様がハッキリしないけど、別カットでは明らかにハサミ紅白タイプであることがわかる。
人知れずひっそり暮らしているかのようにみえて、紅白タイプ、夕刻とはいえここというときには大胆になるようだ。