体長 35mm
とってもわかりやすい目印が脇腹(?)にあるおかげで、他の共生エビと区別するのは容易なモンツキテッポウエビ。
でも水納島で観られる共生エビとしては数が少ないのか、それとも撮っていないだけなのか、彼らが写っている写真はさほど多くない。
それも水深10mちょいほどの砂底にやたらと多いヒメダテハゼと一緒にいるものばかりだ。
ヒメダテハゼ限定のテッポウエビなんだろうか……
…と思ったら、水納島でこれまでただ1個体だけ確認されたことがあるギンガハゼのパートナーとして、海水浴エリアの水深1mほどのところで頑張っている写真もあった。
どういうわけだかモンツキテッポウエビが巣穴から出てくるたびに、ギンガハゼは気張ったポーズをしていた。
それはともかく、モンツキテッポウエビは本来これくらい浅いところが好きなんだろうか?
でもビーチのこのあたりはこのあたりで、(推定)ホリモンツキテッポウエビが幅を利かせていると思うのだけどなぁ…。
ひょっとするとモンツキテッポウエビの不人気ぶりは、彼らのシゴトぶりにあるのかもしれない。
というのも、彼らが仕事中巣穴から出てくる際に運び出している砂の量が…
…やけに少ないのだ。
結果的に出来上がる完成形は似たようなものであれ、それまでにかかる時間を考えると、こんな仕事量では見張りをしているヒメダテハゼとしてもやってられない…
…ってところだったりして。
エビが出てくるたびにギンガハゼが気張ったポーズをしていたのは、「しっかり働け!」とばかり、モンツキテッポウエビに気合を入れていたのかもしれない。
もっとも、ヒメダテハゼと暮らしているモンツキテッポウエビが卵をわんさか抱えているところをみると……
ハゼの評価がどうであれ、彼女たちは日々楽しく暮らしているということなのだろう。