(バルタンシャコのカラーバリエーション)
体長 15cm(推定)
水納島で出会うバルタンシャコ(通称)といえば、我々が勝手に「黄金」認定している黄色~橙色のものがほとんどなのだけど、2009年の梅雨時に一度だけ出会った子は、小梅ちゃんのようなピンク色をしていた。
ここまで色が異なるとまったく別の種類のようにも見えるものの、巣穴は同じ作りで、なおかつ透けて見える内部の感じがまったく同じ。
なので遭遇した時こそまた新たな種類か?と色めき立ちはしたけれど、落ち着きを取り戻してからはバルタンシャコのカラーバリエーションなのだろうという見当はつけていた。
その数か月後、それが確信に変わった。
ピンクだったはずのバルタンが、すっかり黄金色に変わっていたのである。
もちろん色が変わるところをずっと観ていたわけではないし、中間段階を確認したわけでもないものの、まったく同じ場所のまったく同じ巣穴にいるとなれば、別の種類が巣穴を入れ替わったと考えるよりは、同じ個体の体色が変化したと考えるほうが論理的だ。
他所でも観察例があるのかどうか、ネット上で確認できなかった当時とは違い、今ではこのバルタンピンキーの画像もチラホラ散見できるようになっており、やはり「バルタンシャコ」と紹介されている。
でも割合的にはピンクのほうが圧倒的に少なそうなところからすると、ノーマルカラーが黄金色で、ここというときにピンクになったりならなかったり、ということなのだろうか。
ピンクから黄金色になったということは、少なくとも水納島では黄金色がノーマルで、ピンクはアブノーマル…
…ってことでいいのかな?