甲長 10mm
サンゴヨコバサミも、ボートダイビングではまず出会えない浅所専属のヤドカリさんだ。
そのため恥ずかしながら私はこれまで1度も目にしていないのだけれど、干潮時にタイドプールを散歩しながらヤドカリサーチをしていただんなは、苦も無く見つけることができたという。
タイドプールというのも憚られるほどの、ほんの小さな水溜まりにもポコポコヤドカリさんたちがおり、このサンゴヨコバサミが観られた水深はというと…
水面下数㎝ほどでしかない。
そういう水溜まりには同じように潮間帯を好む巻貝類もたくさん住んでいるので、クラシカルアイにはヤドカリなのか貝なのか、にわかには判別しづらい。
でも巻貝たちは基本的に何があってもその場にギュッとくっついているのに対し、ヤドカリさんは危険を感じると手脚をすぐにひっこめるから、コロコロ…と転がっていく。
コロコロ…と転がり落ちれば、それはヤドカリさんだと思って間違いはない。
彼らが宿にしている巻貝類は、そのような浅いところにいる貝が多いのだけど、なかにはかなりのミスマッチもある。
これはいくらなんでもデカすぎなんじゃ…。
こうして宿の貝殻全体も入れた小さな写真で見ると黒っぽく地味地味ジミーなサンゴヤドカリだけど、そのボディをよく観ると…
触角周りはオレンジ、そして細かいブルーの点々模様を散らすなどなかなかオシャレで、ただ黒いだけのヤドカリさんではないことがわかる。
たとえダイビング中には出会えずとも、タイドプールを散歩すればいともたやすく会えるとなれば、干潮時には海辺へGO!
…寒く無ければ。