「徒然海月日記」から海の話が含まれている日記のみ抜粋したバックナンバーです

2010年 3月22日(月) やや黄砂

北東の風 おだやか 水温21度

 昨日の荒れ模様からうって変わって穏やかな海。
 黄砂の向こうで、太陽も力いっぱい輝いている。

 さあ、海に行こう!!

 というわけで海に行ってきた。
 今日のように陸上が暖かいと、ウェットスーツを着てしばらく動いているだけで汗が吹き出てくる。
 汗が吹き出てくるほど暑がっていると、たとえ水温は21度でも、海に飛び込めばとっても気持ちいい。

 いつものポイントで特に何を見つけるわけでもなく潜っていると、やがていい時間になったので浅いところに戻ってきた。
 すると、このところその場所で増え始めているハナゴイが、静かに群れている。
 ハナゴイは砂地のポイントではなかなかお目にかかれないものの、どういうわけかここでは昔からショボイ群れがあって、サンゴの減少とともに途絶えたかと思われたのも束の間、再び数を増やし始めているのだ。

 ただ、ハナゴイの群れっていうのは、近寄るとたいてい群れのままピュワワーと離れていくから、一匹一匹をじっくり観る機会は意外に少ない。
 ところがこの日は流れがほとんど無かったから食事タイムではなかったせいか、穏やかな雰囲気の中で、オスたちがしきりに自らの美しさを競い合っていた。

 これがまた美しいのなんの。
 ハナゴイなんて、実にありふれた誰でも知っている魚だけれど、彼らのこんな姿をご存知の方がどれほどいるのだろうか……。


オス同士が出会うとこうやってヒレを広げあう。

 この背びれの赤には個体差があって、こういうモノや、

 こういうタイプ、

 そのほか、赤がほとんど入っていないタイプもいた。
 それもこれも、彼らがオスになれるほどに個体数が増えて「群れ」になってくれているからこそで、たまたまその年集まっただけの小さな個体の群れではこういう姿は観られない。

 また、岩場のポイントなどで普通にいる群れだと、近寄ってもこうやって美しい姿を見せ続けてくれるチャンスというのはあまりない。
 なので、ここぞとばかりにカメラを向けていた僕なんだけど……。

 ああ、マーフィ。
 これより少し前に深いところにいたとき、あれ?雷??と思うくらいに閃光が走るので不思議に思っていたら、自分のストロボだった。
 なんでか知らないけど、突如テスト発光モードになってしまったのだ。
 このストロボ、昨年泣く泣く修理に出したものの一つだというのに、どうやらまたしても壊れてしまったらしい。それもほぼ同じ箇所。
 まったくもう、修理したばかりなのにまた壊れるとはどういうわけだ。
 昨年の修理明細を見てみると、

 納品後半年間は補償いたします

 うーむ、すでに8ヶ月。
 半年以上経つと、「修理したばかり」というわけではないのか…。

 というか、ホントにニコンのSB-105ストロボって、ニコンのデジイチとの相性が悪いんじゃないの??
 そういえば、アザラシ&アシカさんも同じ症状を訴えておられたけど、誰かほかにそういう事例は無いですか??
 こりゃリコールだ!!

 再び海中。
 2灯のうちのひとつがダメになっても、まだもうひとつあるから大丈夫………なはずだったのに。
 もうひとつは電池終了。

 頻繁ではないとはいえちょくちょく潜っているから、毎回毎回電池をパーフェクトな充電状態で使っているわけではなく、無くなったらその後充電、というスタイルでやっているからこうなる。
 電池が無くなるときってのは、えてしてとっても撮りたいものがあるとき、なのだ(涙)。

 というわけで、もっともっと撮りたかったんだけど、この程度で終わりました………。