「徒然海月日記」から海の話が含まれている日記のみ抜粋したバックナンバーです

2010年 4月22日(木) 晴れ

南の風 おだやか 水温22度

 寒くなったり暑くなったりまたまた寒くなったりと、内地の日替わり気候変動(?)は尋常ではないらしい。
 ま、これも以前から常々言っているとおり、今後は気象のメリハリが強くなるであろうという想定の範囲内ではある。
 おそらく梅雨になっても、殺人的豪雨があるかと思えば、干からびそうな空梅雨期間もあることだろう。
 さらば、日本の侘び寂びの四季たちよ、カモーン、大陸的気候よ。

 おかげさまで、今週の沖縄地方は今日まではバッチシのお天気だ。これも海開きのウートートーのおかげか?

 書いてはいなかったけど連日海には行っている。
 砂移動後の濁りが心配されたものの、現在までのところまったく気にならない程度。

 そんな中、目的もなくフラフラ潜っていたら、とある魚が居たので撮った。

 ご存知ミナミゴンベ。
 随分昔、このミナミゴンベと瓜二つながらほんの少し模様が異なる魚が別種となり、ヒメゴンベという名前がつけられた。
 その頃は目新しかったので、ヒメゴンベばかり注目したものだったのだが、なんだか目にするのはヒメゴンベのほうが多いんじゃない?と最近気がついた。

 昔からそうでしたっけ?

 いつの間にか、勢力分布図が変わっちゃったのだろうか。
 それとも、実はこの100年ほどは、ミナミゴンベタイプからヒメゴンベタイプに模様が替わっていく過渡期だったのだろうか。

 今さらミナミゴンベの図鑑写真?ってところだけど、このところじっくりとミナミゴンベを目にする機会がなかったような気がしたので、ついつい撮ってしまったのだった。

 ミナミゴンベとヒメゴンベの境遇に似ている魚がいる。
 ヤライイシモチの仲間のリュウキュウヤライイシモチだ。

 ゴンベに比べてイシモチなんていったら、それそこ3Aどころか1A所属の選手名を言われるくらいに馴染みのない方のほうが多いだろうけど、リュウキュウヤライイシモチといったら、そのスルドイ牙が特徴的な大きなテンジクダイ、というわかりやすい魚だからけっこう知られているはず。

 ところが、その昔はすべて「リュウキュウヤライイシモチ」で統一されていたはずなのに、気がつけばいつの間にか細分化され、これまでずっと信じていたものが実は違った、という事態になっている。
 しかも、新たに名前がつけられたスダレヤライイシモチに出会う機会のほうが多い。<あくまで個人的ですが…。

 じゃあリュウキュウヤライイシモチってどこにいるの?と、カメラを持って海に入るたびに多少は気にかけていたものの、これまで一度も出会うことはなかった。<熱心に探してはいませんが…。

 それがこの日、ついにご対面!

 これって、正真正銘のリュウキュウヤライイシモチですよね??

 そんなこんなで今日は、昔はメジャーだったのに今ではすっかり影を潜めている子たち………に出会うダイビングなのだった。