このところ一部の間で………といっても、某海洋写真家と鳥羽のタコと僕だけだけど……物議をかもしていたとあるスズメダイの正体のナゾがついに解明された。

　鳥羽水族館の名にかけて……と前回プレッシャーを与えてしまったせいか、鳥羽のタコ主任はいつにも増して奔走し、ついにナゾを解き明かしてくれたのである。

　瀬能さんに訊いて……。

　…って、せっかく鳥羽水族館の名を高らしめるチャンスだというのに、瀬能さんに教えを請うてどうするねん。
　ここで誤ったことをいうと、水族館の沽券に関わるからに違いない。

　お魚大好きダイバー業界に神のごとく君臨されている瀬能氏の輝かしい履歴の中には、実は鳥羽のタコ主任といわゆる「同門」という汚点（？）が一部あり、仕事柄タコ主任としては、そういう薄い縁を頼りやすかったりするのだ。

　で、神様の声による結論。

　この子はコガネスズメダイで間違いありません。

　そして、

　この子は、アルファスズメダイで間違いありません。

　で、

　この子は……………コガネスズメダイです。

　さらに注釈が。

　「アルファスズメダイの幼魚は体に青みがあり、腹鰭、臀鰭、尾鰭の上下の縁が黄色いです」

　えーッ！？
　てことは……てことはつまり、これまでアルファスズメダイの幼魚？としてアップしていたお魚コーナーのバックナンバーは、ウソ８００だったってことじゃん。