2010年 6月7日(月) 雨晴れ雨晴れ曇り
北東の風 波あり 水温25度
梅雨空が続くので、仕方なく霧雨降る中海へ。 よく行く場所に、このところずっと同じところでカイメンを食べている大きなミアミラウミウシがいる。 で、こういう場合はおうおうにして、自分がカメラを持っていざ赴いてみると、跡形もなく姿を消している……ということになる。 ところが今日は、珍しくちゃんといてくれた。 すでにカイメンはあらかた食べつくされ、カイメン上にはこのミアミラウミウシのモノであろうと思われる卵まで産み付けられていたので、おそらく彼らがここにいるのは最終盤だったかもしれない。 あまりいい位置にはいてくれなかったし、大きいので「2匹いる」という写真を撮れなかったものの、とりあえず証拠写真をば。 かなり奇抜なカラーリング。 エントリー後早々に目的を果たせたのだった。 雨が続いているわりには水は心地良く透明で、水温ももはや冬の名残りは残っていない。 これだった。 コミドリリュウグウウミウシ。 コミドリリュウグウウミウシがめでたく出会いを果たしていた海底には、こういう連中もいた。 ご存知ゴンズイ玉。 小さいといえば、この時期そこらじゅうに溢れている幼魚たちも小さい。 答えは ナミスズメダイ。<あってますよね?シーズン中には何度も産卵しているはずなのに、どういうわけかこれら幼魚が目立つのは今の時期。夏場になると魚が増えて、捕食圧が高まるせいで、幼魚たちが生き残る率が減ってしまうからだろうか。 そういう意味では、今は貴重なシーズンなのだ。 ところで。 それもこれも、各航空会社の貨物に関するセキュリティで、世情とかく騒がれるテロに対する安全策として、貨物として受け付けられない物品がやたらと増えているためである。 ダイビングの旅行をする方にとっても、無縁の話ではなくなっている。 「空気が充填されたタンクが入っているかも!!」 ……ってあんた、ダイビング黎明期ならともかく、ダイビングがこんだけ一般的なレジャーになった今日にあって、タンク自体を宅配便でわざわざ送ろうとするダイバーが世の中にどれほどいるというのだ。 テロを企てるヤツがわざわざ「ダイビング器材」って書くか? 気をつけなければならないのはダイビング器材だけではない。 今の航空業界では、リチウム電池が「危険物」になっているのだ。 まぁ一般的にダイバーの皆さんの場合は、ハウジングを送ることはあってもカメラ本体は手荷物、ということが多い。しかし宅配業者も航空業者も、荷物に「カメラハウジング」とか「カメラ器材」と書かれてあるのを見ただけで、「すわ一大事!!」とばかりに右往左往するらしい。 だったらだったで、宅配業者も送付状の「荷物」の欄をもう少し拡充して、以下のものが含まれていますか、くらいの項目を作ればいいじゃないか。内容物を詳しく、といわれたって、まさかリチウム電池の有無までは書かんでしょう。 世の中はハイテクが進んでどんどんどんどんスタートレック的世界になっていくというのに、そのせいでこれまで普通だったものがどんどん不便になっていくというのはどういうことよ。 とにかくみんさん、器材その他を宅配で送られる際には、くれぐれも「タンクなし」「リチウム電池なし」と記入することをお忘れなく。 |