「徒然海月日記」から海の話が含まれている日記のみ抜粋したバックナンバーです

2010年 6月28日(月) 晴れ

南の風 波あり 水温27度

 ボヨヨンと浮かんでいたでかいフグ。

 モヨウフグ。
 先日は同じ場所に同じく大きなケショウフグがいたので、てっきり同じ個体だとばかり思いきや、種類が違った。

 普通フグといえばこうやって近づくと間違いなく逃げ去るんだけど(これ、カメラの先からフグまで10センチほど)、コイツはその場を離れようとしない。

 よく観ると、顔面周辺が傷だらけだった。
 左側のエラ蓋ははがれ、顔の皮膚は傷だらけ。写真ではホンソメワケベラがクリーニングをするために優しげに近づいているように見えるけど、どうも剥がれた皮膚などを食べているような気も………。

 それにしても、どうやったらこんなにボロボロになるだろうか。
 というか、まるで頭の先からガブリと噛みつかれたかのような傷………。

 こんな巨大なフグに襲いかかる魚って……………どんだけでかいんだ??

 きっと「美味そう!!」って噛みついたはいいけど、「あ、フグだッ!!」って気づいて慌てて食べるのをやめたのだろう。

 食べかけたヤツは九死に一生を得た代わりに、このモヨウフグ君はおかげでほぼ九死状態。
 はたして彼は、この状態から復活できるのか??