「徒然海月日記」から海の話が含まれている日記のみ抜粋したバックナンバーです

2010年 8月5日(木) 晴れのち雨

南東の風 おだやか 水温29度

 先月の束の間のサマーバケーション中に、実は秘かに踊る大捜査線・3を観てきた。

 まぁ、すでにある程度の観客動員が見込まれていることが前提の、フジテレビのお祭りシリーズ映画だから、あーだこーだとコムツカシイことを今さらとやかくいっても仕方がない。
 とはいえ、1作目の重要キャラを再びメインに据えるあたり、すでにアイデアの枯渇状態としか思えない。

 それよりもなによりも、この作品には致命的な弱点が。

 長さんがいない………。

 いかりや長介演じる和久さんがいて初めて、フジテレビ的軽いノリだけの世界に重みと深みをもたらせてくれていたというのに。

 その和久さんは物語上でも他界したことになっていて、なんとチビのりだーが甥っ子として登場してきた。
 そして、軽いノリだけの世界に重みと深みをもたらせてくれたものは………

 和久メモ。

 長さんの重みや深みは、やはり他の役者ではカバーしきれず、一冊の手帳に頼るしかないとは……。

 晩年になって役者ぶりが板についてきた長さんがいない「踊る大捜査線」は、イチローがいなくなった直後のオリックスなみに味気ないのだった。

 そんな長さんに、今日僕は海で再会してしまった!!
 長さん、「踊る大捜査線・3」はいかがですか??