2010年 10月2日(土) 晴れ
北東の風 おだやか 水温27度
今日もカメがいた。 これじゃあしょうがないので、付近をウロウロしていたうちの奥さんからコンデジを奪い取った。 うーむ…もう少し太陽が画面に入っていれば、今月のうみまーる卓上カレンダー写真に多少は近づけたのだが……。 ちなみにこれ、上のマクロで撮った写真とカメ吉君との距離はほぼ同じ。やっぱカメさんだもの、どうせなら顔のアップだけよりは全身を観たい。 ところで、今シーズン何度もお伝えしているように、今年はカメに出会う頻度が高い。 昔の水納島周辺のアオウミガメといえば、もう少し大きな個体で、出会ったと思ったらとっとと逃げるケースがほとんどだったから、アオウミガメを間近でじっくりゆっくり眺めたことがあるゲストはかなり稀だった。 それが今年は、誰も彼もが間近でパシャパシャ。カメさんを激写できたゲストが相次いでいる。 …ということを考えていたら、今日潜っている時にふとひらめいた。 海洋博公園で毎年行っている、ウミガメ放流効果ではないのか? 同水族館では近年になって、毎年のようにウミガメ放流イベントを行っている。孵化してから20センチくらいになるまで蓄養したアカ、アオそれぞれのウミガメチビたちを、観光客や地元小学生の手で海に放流しているのだ。 ご存知のようにアカウミガメは、その成長期を外洋で過ごす。黒潮に乗って北上し、果てはアメリカまで達してから日本に戻ってくるらしい。 一方アオウミガメは、外洋に出てしまうと食べ物がなくなるためか、そんな大旅行はせず、沿岸域で成長する。 ハゼでもなんでも、個体数が増えれば増えるほどフレンドリーになる傾向がある。いわば「赤信号、みんなで渡れば恐くない」ってな心理なのだろう。 もしくは、そもそも人の手によって海に放たれたという経緯から、もともと人を恐れてはいないということか。 ウミガメに出会う頻度が高まったことはもちろんうれしいことながら、それが放流モノだとするとなんとなく興ざめって気がしなくもない。 はたして真実はいかに?? |