「徒然海月日記」から海の話が含まれている日記のみ抜粋したバックナンバーです

2010年 10月23日(土) 晴れ

南東の風 うねりあり 水温26度

 スーパー台風13号の影響は陸上ではまったくなかったけれど、巨大なうねりがここのところずっと押し寄せている。

 今日はせっかくの秋晴れ、風もほどよく心地良い1日だったものの、この巨大なうねりプラス大潮のせいで、海中はすっかり砂濁り状態。
 でも、このうねりのおかげで、普段はなかなか見られない、自然が織り成す海中の造形を楽しめた。
 リップルマークだ。

 うねりが大きいために、一畝ごとのサイズも大きい。

 うちの奥さんによると、この畝の谷間に集まる小礫を丹念に探すと、タカラガイの貝殻をはじめとする掘り出し物がわんさか取れるという。死んだ直後に砂に埋もれいていた貝殻が、うねりで外に出てきてそれがまた谷間に溜まる仕組みなのだろう。

 今日は大漁だったらしく、ひとりでホクホクしていた。

 一方の僕もホクホクしていた。
 それはもちろん……

 獲ったどぉーッ!!
 シーズンも終了間際。各地で存在チェックしている害魚アカジンを、可能な限り駆除しなければ。
 やはりどうせ同じ武器を使うのであれば、ハブよりはアカジンのほうがヨロコビは大きい。

 実は今月の連休の予約で、うちの奥さんは当日になってもなおキャンセルの報告をし忘れるという、コーラルさんに致命的な予約ミスをしてしまっていた。閑散期の平日ならまだしも、10月唯一の連休で、一部屋丸々当日キャンセルなんてのは言語道断である。
 それは百も承知ながら、寄る年波か縮む脳味噌か、近頃めっきり増えた「ウッカリ」が、ついに民宿にまで被害を及ぼす事態になってしまったのである。

 いいよいいよ、とコーラルのヤスシさんは言ってくださるものの、ここは何か一つ罪滅ぼしのお詫びの印を……

 …というわけで、僕のアカジンゲット史上最大級の大物(?)に登場願った次第。

 でまたこんなの獲っちゃったら、海神様の祟りが待っているかも。
 火曜日あたり、ついにミーニシが炸裂しそうな按配なのだった……。