「徒然海月日記」から海の話が含まれている日記のみ抜粋したバックナンバーです

2010年 11月21日(日) 晴れ

北東の風 少し波あり 水温24度

 快晴&海況穏やかという束の間のチャンスだったのでまた海に。

 そういえば今年、例年だったら秋ごろにそこかしこで見られるはずのカミソリウオを観ていなかったのだけど、エントリー早々に船の下で発見。

 今頃出てきてもなぁ……。
 さて、今日の目的はカミソリウオではない。このオフになってリニューアル中のウミウシの写真を、なるべく昔のポジフィルムを頼らずに新たに……と思い、ウミウシ探し。

 が。
 この季節、そうそういるものではなかった……。

 36枚プラス1という制限があった銀塩写真時代は、珍しいウミウシの撮影にかける意気込みとは裏腹に、コイボウミウシとかコールマンウミウシとか、そこらにゴマンといるウミウシとなると熱心にカメラを向けることはなく、ロクなものが残っていない。

 デジイチになってからは、たとえそのようなウミウシと出会っても、いわゆる図鑑写真はすでに撮ってある、と思い込んでいるから、顔を正面からとか、触角にピントが合ってても他はボケまくってるとか、とにかく普通の写真がない。

 なので、それらの図鑑写真をちゃんと撮ろうと。
 さっそくマクロレンズに交換し、意気込んだはいいけれど、あいにく今日はコールマンは2匹、コイボちゃんですら2匹しか出会えなかった……。
 やっぱ、ウミウシといえば4月、5月だよなぁ。

 ……と諦めつつ、後刻撮った写真をモニターで観てみたところ、これってひょっとしてコールマンじゃなくてキベリクロスジウミウシ?

 春先ならそれこそゴマンと見られるコールマンに対し、このキベリクロスジ君は「ゴ」くらいしかいないらしい。これがまた、両者がそっくりで、背面周辺の白線がコールマンほど明瞭ではないのがキベリクロスジなのだそうな。

 ではこの白線は明瞭なんでしょうか、そうじゃないんでしょうか。
 私の目には、コールマンよりは不明瞭に見えるんですけど。

 でも、これとほぼ同じような個体の写真が小野ニィニィのブログにも載っていて、そこではバシッと「コールマンウミウシ」と記されているのだった……。