「徒然海月日記」から海の話が含まれている日記のみ抜粋したバックナンバーです

2011年 2月16日(水) 晴れ

東の風 少し波あり 水温20

 世間が騒ぎ始めるまでに1日のずれがあったものの、当然のようにハトポッポが槍玉に挙げられている。
 民主党的には、党員資格を停止すべきは、まずはハトポッポじゃないのか?

 でも先日も触れたように、ハトポッポがいかにお馬鹿さんかということはもはや誰もが知っている。
 あの発言で注目すべきは、彼の知性ではなくて中身なのだ。
 なのに、総理の意向どおりに動かない、むしろ妨害する官僚たち、という問題はうまい具合に影を潜め、ハトポッポの無能ぶりばかりがクローズアップされている。

 まったくもって、官僚社会という一党独裁体制の思うつぼではないか。

 全然関係ないけど、この話に関連して新聞に載っていた、沖縄でしか通用しない駄洒落が面白かったので紹介しておこう。

 抑止はユクシ!

 意味わかんない人は自分で調べてね。

 そんな話とは関係なく、また束の間のチャンスだったので潜ってきた。

 2月頭に潜ったときは、さすが大きな海、こんなに冷え込んでも水温は例年どおりだ、と書いたばかりだけど、ようやく春めいた日がチラホラしてきた今になって、水温はこの冬最低記録を示していた。

 20度!!

 なんか肌が痛いなぁと思っていたら、水が冷たかったのだ。
 いくら海が広いとはいえ、外界とある程度遮られているインリーフは、つまるところ「溜め水」状態なわけで、冷え込むとあのリョウセイさんですら

 「寒い!」

 というほど冷たくなる。
 それがこの大潮のタイミングになると、干潮時にリーフの外に出てしまうのだ。

 今日の午前中はそうやって潮が引ききるくらいのタイミングだったため、冷たい冷たい水がリーフの外を覆っていたに違いない。

 そんな冷え込んだ海の中で、昨年秋ごろから確認していたミヤケベラが、冬を乗り越えようとしていた。

 随分大きくなっている。
 沖縄は主生息域ではないため、稀にしか見られないミヤケベラ。
 何かの拍子に間違って来てしまった……という現れ方なので、シーズン中に目にするのはたいてい3センチ前後の幼魚で、ここまで大きくなった(
10センチほど)ものを観ることは少ないし、今までで成長しきったオスの姿は観たことがない。
 たとえ周りに1匹しかいなくても雄の模様になるのだろうか??

 寒いのであまりジッとしていたくはないものの、ジッとしていないと観られないのがウミウシ。
 なので岩肌を見つめていると………

 ムカデミノウミウシとコールマンがランデブー!!

 これ、誓ってヤラセじゃないですよ。
 その証拠に、慌ててカメラを向けて撮ったから端っこが切れてしまった……(涙)。

 この根で這いつくばっている間、ほんの畳2畳くらいのスペースで、普通種ながら7種類ものウミウシが蠢いていた。
 やっぱ春なのねぇ。

 そろそろウグイスが練習し始めるかな?