番外編
2011年 5月29日(日) 曇りのち晴れ
北の風 台風一過
いやあもう、すごかったっすよ、今回の台風は。 これで夏の台風のように「ゆっくり」とか「ほとんど停滞」とかだったら、おそらく島中の家が無くなっていたことだろう。 幸い、風のピークは1時間半ほどで、午後11時過ぎには「ピタッ……」といってもいいくらいに風はおさまった。 夜が明けると、被害の全貌が明らかに。 …って、実のことを心配している場合ではなかった。 丸印のところが、手前の柱の本来の位置。 あわや雑貨屋さんに激突するところだった……。 メイクマン製束石の羽子板の腐食により、我が自信作のパーゴラ君は根元から吹っ飛んでしまったのである。 さてさて、肝心の我が家は?? 被災しちゃってました………。 防風林のモクマオウの大木が、真ん中から真っ二つに裂けて両サイドに倒れている!! で、その片方が屋根の端を直撃!! 南東の風が強そうなので、アネックスにいるよりも母屋のほうが安全かも…と考えて1人家に残っていたうちの奥さんは(たしかににアネックスはやばかった……)、さすがにこの大木直撃の音にはたまげたそうな。 家自体も大木の衝撃には耐えかねて、屋根の端っこは割れてしまってはいたものの、あの暴風を耐え切って、なお雄々しく建っている我がボロ家。 築20年のボロボロのおうちにもかかわらず、毎年本格派の台風が来るたびにこれで最後だと覚悟を決め続けているにもかかわらず、被害がこれだけで済んだなんて、まさに奇跡に近い…。 ひょっとして我が家って、全身がサイコフレームでできているんじゃないだろうか?? さてさて、パッと見ると手のつけようがなさそうに見えるこれら台風の爪あとも、午前中のうちにこのとおり。 パーゴラを取り去ったら、庭が広くなりました♪ 復旧作業は慣れたものなのだ。 それらが一段落してから、我が家に寄りかかった大木の撤去を、男性陣が強力なサポートをしてくれて完了させてくれたのだった。 チェーンソーを手に、大木を切り落としてくれているコーラルのヤスシさん。 撮影:オタマサ その進撃速度にリンクしていたのか、今回の台風は南東の風が尋常ではなく凄まじかった。 だから他のみなさんの家ではいつにも増して、台風後の後片付けの際に、倒れたり折れた樹木を撤去する量が多かった。 それでもやはり、連絡船が復旧する前の1日だけでほぼすべて終わってしまうのだからスゴイ。 いいお天気のときに島に来て、「いいところですねぇ…」とため息混じりに住みたそうに言うお客さんはけっこう多いけど、遊びに来るだけならともかく、「住む」のであれば、こういうことも踏まえておかないといけないのはいうまでもない。 そんなこんなで、まだ渡久地に避難させてある船の無事を確認してはいないものの、とりあえず家も我々も健在です。 台風のたびに折れては家を壊す防風林って、いったいなんなんだよ………。 ところで。 これくらいモノスゴイ台風が来たあとは、さすがにもう今年の台風はこれで最後だろう的、一難去った安堵感ってのがあるんだけど、それは8月とか9月の話。 5月でここまでスゴイ台風、これが7月、8月、9月になったら、いったいどういうことになっちゃうんだろう?? クロワッサンは、生き延びることができるか?? |