番外編
2011年 10月3日(月) ぐずついた天気
北東の風 かなり荒れ
本日の連絡船も、午後イチに島から出て、最終便で帰ってくる1往復のみ。 でも南国はそれなりに夏の気配をまだ少し残しているため、いきなり冷たい空気が大陸からやってくると、モクモクモクモクと雲が湧き上がってしまう。 ホントにもう、メリハリが強すぎる。 ……ところで、紀伊半島のせき止め湖って、その後どうなったんですか?? 天気の異常さについてはこの稿でもたびたび触れている。 で、夏にこうなったのはみなさんご存知のとおり。 幸いにして人的被害も動物たちの被害もなく、吹っ飛んだ何かが他の方々に被害をもたらしたということもなかった。 そして。 「あの屋根のトタンとか木材とか使うの??」 たしかにトタンは買ってからまだ2年半しか経っていないし、アピトンの梁も天井の杉板も、まだまだ使用可能な状態ではある。 その廃材を、なんとマサシさんは使ってくれるというのである。 そこでマサシさんは、昨冬からコツコツと牛小屋の新築に取り掛かっていて、さらに増築する必要があったのだ。 その牛小屋用の資材に、トタンも木材もうってつけなのである。 それを聞いた我々は、 「是非使ってくださいッ!!」 Deal!! そして一週間ほどが過ぎた頃……… ビックリッ!! 20m×5mほどの屋根が、メビウスの輪のようにくびれながらV字になっていたのである。トタン釘を抜いていくにも、手順をキチンと考えなければ取り返しがつかなくなってしまう。 そういうことを考えるだけでも面倒だなぁと思っていたのに、さすがプロ、足場を作ってV字になってしまっている屋根に上っては、コツコツ釘を抜いては板をはずしていく……という気の遠くなるような作業を、マサシさんは毎日毎日。 すごすぎるッ!! おかげで、屋根の下に眠っていたガラス玉やテーブル、サマーベッドなどなどを救出できたし、なんといっても元庭にスペースができたおかげで、家の中の片付け作業が格段にやりやすくなった。 ああ、この解体の模様を毎日写真に撮っておけばよかった……。 こうして、かつて我が家の一部を成していた資材の数々は牛小屋に生まれ変わり、新たな人生を歩んでいくのであった。 それにしても、知識と経験に基づいたこのたしかな技術のすごさときたら。 こういう能力に比べれば、マネーゲームで金儲けしている人たちの知識経験などクソの役にも立たない。 |