全長 3cm(写真の個体)
今冬(2023年)オタマサが水深28mほどの深い砂底で出会ったヨウジウオの仲間は、これまで遭遇したことがない種類だった。
ヨウジウオ類をすべて漏らさずズラリと掲載しているようなポータブルな図鑑などどこにもないからすぐには種類がわからなかったものの、あれでもないこれでもない…とネット上のヨウジウオ類の画像をサーチしているうちに、どうやらこれはボウヨウジ属というグループに属す種類であるらしいことがわかった。
はて、ボウヨウジとはどんなヨウジウオなのか、あらためて名前で検索してみたところ、様々なサイトがヒットするなか、北海道は苫小牧にある望洋寺というお寺の地図案内まで出ていたのには笑った。
ボウヨウジ属にはハチジョウボウヨウジという種類もいて、国内では発見例が少ないためだろう、かなり局地的に記載されている日本の分布域には…
八丈島 沖縄県水納島 慶良間諸島
…とあったので驚いた。
まさか多良間近くの水納島まで行ってヨウジウオを撮影するヒトがいるとも思えないし、おそらくここの水納島なのだろう。
どこかのショップさんで潜って撮影された方が、魚類分類学者さんに問い合わせたことによって「分布域」認定されたのだろうか。
とにかく何ボウヨウジなのか不明なので、とりあえず特徴が出ていそうな顔をアップ。
体もアップ。
背ビレもアップ。
尾ビレも…といきたいところながら、残念ながらオタマサフォトには尾ビレにピントが合っている写真は無かったのだった。
砂底にチョコンといたというこのチビが、オトナになったらどれほどのサイズになるかは不明ながら、オタマサによると、その場でときおりクネ…とポーズを変える程度で…
…スルスルスルと逃げ去っていくようなことはなかったそうだ。
はたしてこのボウヨウジ属の1種は何ボウヨウジなのか。
…といいつつ、実はボウヨウジ属ではないかもしれない危険性をはらんでいるので、けっして真に受けないでくださいね。