全長 30cm
カメレオンブダイはけっして個体数が少ないわけではないんだろうけれど、オスのノーマルカラー(冒頭の写真)は、いわゆるひとつのブダイ色。
他種に比べて色彩的に際立つわけではなく、特に大型というわけでもないから、たとえいたとしてもその存在に気がつきにくい(※個人の感想です)。
ただしカメレオンブダイはその名のとおり体色をコロコロ変えながら暮らしており、オスは時としてこのような色をしていることもある。
これは早朝とか夕刻といった特殊な時間帯ではなく真昼間のことで、2匹が慌ただしげに追いかけっこをしていたところを見ると、興奮モードなのだろうか。
パッと見だけではとても同じ種類には見えないけれど、顔周りの模様に注目することによって、実は同じカメレオンブダイである(らしい)ことがわかった次第。
注目ポイントがわかったおかげで、誰やらさっぱりわからなかった寝姿も…
…撮ってから10年経って、ようやくこれがカメレオンブダイ(らしい)ことがわかったのだった。
オスの場合、まったく異なる色味になっていることもある。
恥ずかしながらワタシがカメレオンブダイの存在を認識したのは↑このバージョンが初めてのことで、3年前(2021年)の3月のこと。
当時は珍しくブダイの仲間たちに注目していたからこそなんだけど、その俄かブダイ眼でも「見慣れぬブダイ」ということはわかった。
その際ほぼ同じ場所にいたのが↓こちら。
他の種類にも似たような色味のものがいるから確信はないものの、おそらくカメレオンブダイのメスなのだろう。
メスの色味がこのような感じであることをふまえれば…
…↑これがカメレオンブダイのチビなのではなかろうか、と推察される。
で、これがホントにカメレオンブダイのチビなら、一緒にいる縞模様の子は…
…もっと小さなチビターレであろうと思われる。
ただしブダイの幼魚たちは同じ仲間内で似ているものがとっても多く、他に該当者が見当たらない…という程度の勝手なフィーリングで推察したところで、根拠は限りなく乏しい。
ただでさえ自信が無いところにもってきて、その年の師走に現れたのがこのチビターレだ。
リーフ際の海底付近で他のベラ・ブダイ類のチビチビたちに混じっていたこのチビターレ、爽やかな色彩がやけに目立っていた。
このような色味なら、調べればすぐさまわかるはず…
…と思いきや、図鑑でもネット上でもまったくもってビンゴ!が現れない。
そのため撮ってから3年間は謎のブダイのチビのままだったところ、同じ子の別アングルを見てハタと気がついた。
うっすら見える白線といい、疎らに点在する白点といい、先に紹介したカメレオン・チビの色を薄くしたらこうなるんじゃなかろうか…と思わせるカラーリング。
ひょっとしてカメレオンブダイは、チビターレの頃から「カメレオン」なのだろうか。
ちなみに真横から撮ったらこんな感じ。
あくまでもDon't think, feel!な想像でしかないので、実はまったく別のブダイである可能性も高いから、けっして鵜呑みにはなさらないでくださいね。
あ、正解をご存知の方は、どうぞよろしくテルミープリーズ!
思いっきり間違っていたら、こっそり変更いたします。
そう、ワタシの書く内容も、コロコロ変わる「カメレオン」なのである。