全長 30cm
キビレブダイは、その名のとおり尾ビレや背ビレのあたりが黄色く、とてもよく目立つ。
ただしこれはメスのお姿で、オスはやっぱりいわゆるひとつの「ブダイ色」をしている。
そのオスになかなか会うことができない。
図鑑的解説によれば、このブダイはリーフ上からリーフ内にかけての浅い環境を好むようだから、オスであれメスであれ、普段のボートダイビングではなかなか出会えないのだろう。
かといってブダイ類のオトナサイズを求めてリーフ内を潜ることもないし、豆チョウサーチの際にたとえ出会っていたとしても、それは「目の端のブダイ」でしかなく、スルーしてしまっているのかもしれない。
上の写真も、満潮時にリーフ上奥深くに踏み入った際に出会ったもので、一般的なボートダイビングゾーンで遭遇したわけではない。
もっとも、キビレブダイのメスのお姿だと思っているこのブダイが、実は別の種類のメスだったりする可能性も無きにしもあらず。
なので、くれぐれも「キビレブダイのメスとはこういう色形か…」などと安易に鵜呑みにしてはいけません。
オスと遭遇する日は来るか、はたまたこのブダイがキビレブダイではなかったなんていうシンジツを知る日が来るか…
…追記を待て。