全長 7cm
巣作りをしているテッポウエビの分まで見張りをしている共生ハゼたちだから、基本的にその警戒心は強い。
水納島で観られる共生ハゼたちのうち、とりわけ警戒心最強なのがこのクロホシハゼだ。
リーフ際やリーフの上に溜まった砂地といった浅いところにいるこのクロホシハゼは、こちらがその存在に気づく前からすでに巣穴に引っ込んでいることもざら。
それも完全に巣穴の奥まで引っ込むのではなく、出入り口付近から顔だけ覗かせていたりする。
なので、そのままジッと待っていれば出てきてくれるかも…と期待してしまうと、とてもムナシイ時間を過ごす羽目になることが多い。
そんなクロホシハゼでも多少は個体差があって、なかには近寄らせてくれる子もいるにはいる。
これはワタシのクロホシハゼ歴における最接近記録保持者の子。
こういうポーズなら、もう少し上から撮れれば腹ビレまで写せたろうけれど、今この時点でカメラを動かせば、すぐさま引っ込んでしまうこと必定。
せっかく近寄らせてくれたというのに、構えた場所が悪かった…。
そんなクロホシハゼがパートナーにしているのは、クマドリテッポウエビだ。
クロホシハゼの場合、まず例外なくこのエビとともに暮らしている。
パートナーにこだわりを持つのはわかるけれど、いったいどうやって出会っているのだろう?
際立ってエビがでっかく見えるのは写真のクロホシハゼがまだ若い個体だからで、オトナはエビちゃんと同程度のサイズになる。
エビちゃんが活発に巣作りをしているときは、クロホシハゼもしぶしぶながらも外に出ていることが多くなる。
生息水深はとても浅いから、タンク1本使うつもりで臨めば、きっと最接近記録を更新することができるに違いない。
記録更新したら、また追記いたします…。