25cm
日本産の海水魚を紹介する図鑑では、極めてフツーに掲載されているマジリアイゴ。
ところが水納島ではかなりのレアもので、長らく未見の魚のままだった。
どうやら主分布域は南方系らしく、同じ沖縄でも八重山あたりまで行けばたくさん観られるのだろうけれど、本島域ではたまに幼魚がいて「おっ!」となるくらいなのではなかろうか。
インリーフにもいるというから、せめて幼魚に会えないものか…とリーフ内のサンゴ群落を巡るたびに期待はしても、そう簡単に願いがかなうほど個体数は多くない。
ところがこの秋(2022年)、桟橋脇でエントリーしたついでに防波堤まで遠征したところ、防波堤に沿って文字どおり右往左往していた黄色い魚は、紛れもないマギレアイゴ…じゃなかった、マジリアイゴではないか。
まだ10cmほどの若魚だけど、遠めからでもハッキリそれとわかるくらい目立っていた。
ちなみに港の大改修工事に伴い撤去されるまでの防波堤の付け根には、防波堤沿いに長さ100mに渡ってサンゴ群落が広がっていた。
2022年当時はまだこの群落が健在で、遠目に観ている分には、マジリアイゴはときおりこのサンゴ群落に立ち寄り、のんびりしている様子だった。
ところがロックオン状態で近寄ると、すぐさま逃げていく。
逃げるといっても前述のとおり防波堤沿いに右往左往するだけながら、行動範囲が広いから逃げ去ると視界から消えてしまう。
そのためとにかく証拠写真を…と焦るあまり、防波堤のブロックをバックに慌てふためいて泳いでいる、という冴えない写真になってしまった。
この若魚がいたのは防波堤付け根付近のサンゴ群落である、ということがかろうじてわかるのは、これ1枚だけ。
まるで水槽内のように見えてしまうけど、バックは防波堤ですから…。
人生初遭遇のマジリアイゴはせいぜい10cmちょいだから、まだ若魚なのだろう。
ということは、夏の間にここを訪れていれば、超プリティビューティホーなチビターレに会えていたかも…。
ともかく今はチビターレまで欲張る前に、今いる若魚をもっとちゃんと撮っておかねば。
…覚えていたら。
※追記(2026年2月)
その後も桟橋脇で潜ると、突端あたりでちょくちょく出会えていたマジリアイゴ、それが成長したものなのかどうかは不明ながら、今年(2026年)2月に、ついにオトナのペアと遭遇した。
リーフの切れ込みのずっと奥の浅いところにいたもので、しばらくつきまとっているとリーフ上に出て、そのまま浅いほうへと去っていった。
こういうところを普段の生活圏にしているとなると、そりゃダイビング中になかなか会えないのも無理はない。