全長 8cm
水納島では、出会うチャンスはほとんどないモンキキンチャクフグ。
沖縄よりももっと南の海が主分布域らしく、沖縄ではもともと数は少ないうえに、潮通しのいいドロップオフ的環境を好むとなれば、無理からぬことではある。
冒頭の写真も実はその昔お向かいの伊江島で撮ったものなので、「水納島の魚」に入れるにはやや抵抗があった。
ところがその後、何度か中の瀬で目にしたことがあり、先年(2014年)オタマサが写真を撮ってもいた。
中の瀬も水納島じゃないじゃん…と言われると身も蓋もなくなるので聞き流すことにする。
ま、潮通しのいい崖状の深いところが好きということなら、水納島でも岩場のポイントの深場に行けば、彼らがヒョコヒョコ泳いでいるかもしれない。
ただしせっかく出会っているにもかかわらず、暗がりのため遠目に
「シマキンチャクフグね…」
でスルーしていたら、千載一遇を逃すかもしれない(薄暮の薄暗さにも弱いクラシカルアイの方は特に…)。
この顔に、ピンと来たら110番。
※追記(2021年10月)
昨秋(2020年9月)、ついにこの顔に「ピンッ!」と来た。
まったく別目的で滅多に行かない深場を探訪していた時のことだ。
だからといってホントに110番している場合ではないので、ともかくもパシャ。
これまで目にしたことがある数少ない機会のなかでは最も小柄なこのモンキーは、おそらくメスなのだろう。
まだ薄暮の薄暗さでも気がつけて良かった……。