全長 7cm
タナバタウオの仲間と聞けば、真っ先に思い浮かぶのはシモフリタナバタウオ。
そしてややマニアックなところでツバメタナバタウオ、といったあたりが個人的タナバタシリーズである。
ところがオタマサは今秋(2024年)、そのどちらでもないタナバタと出会った。
それが冒頭の写真だ。
岩場のポイントのリーフが入り組んでいる浅い暗がりをサーチしているときに遭遇したそうで、惜しくも全身を露わにすることなくさらに奥へと消えてしまったという。
さすがに顔だけではさっぱり手掛かりが…と諦めかけていたところ、オタマサは超ピンボケながらも下半身(?)をも写していた。
たとえピンボケでも、これくらい体の色味がわかれば、その正体がわかるかも。
さっそく調べてみたところ、どうやらこれは…というかこれこそが、ザ・タナバタウオであるらしい。
てっきり温帯域の魚だと思い込んでいたために、まさか沖縄でも観られるとは思いもよらず、これまでまったくノーマークだった。
(これとは別に、オキナワタナバタウオという種類もいるようなのだけど、おそらくザ・タナバタウオでマチガイないかと…。)
しょっちゅう時間を掛けてサーチするような場所ではないから気づかなかっただけで、このような魚がフツーにいるのだろうか。
ネット上で散見できる画像を見るかぎりでは、オスはけっこう美しい婚姻色を発するようで、かなりの存在感に見える。
超ピンボケの下半身写真をよく観ると、お腹のあたりがポッコリ膨れているような気も。
ということは、この子は卵を抱えたメスなのだろうか?
オスであれメスであれ、顔とピンボケ下半身しか画像がないんじゃ話にならない。
でもこの先忘れないため、とりあえず備忘録として登場させておこう。
よく観ればその目は、毒々しいほどに美しくもあるザ・タナバタウオ。
今後、婚姻色を発しているオスと遭遇するチャンスはあるだろうか?
追記を待て。