全長 3cm(オトナになると40cmくらい)
この夏(2025年)、毎日合計4時間は桟橋周りの水中にいる巨匠コスゲさんが、ビーチエリアで珍しい魚に遭遇された。
「見たことがない魚がいましたよ」と知らせてくださっただけではなく、網ですくってバケツに入れておいてくださったおかげで、翌朝我々も目にすることができた。
おお、これは見るからにレアレアフィッシュ!
冒頭の画像に写っているバケツの目盛りが幅1cmだから、せいぜい3cm弱のこの魚は波打ち際の砂底に佇んでいたそうで、網ですくえたというからにはその動きは緩慢だったのだろう。
でもさすがに狭いバケツの中にコンデジを入れたら逃げ回るものだからロクに写せなかったものの、とりあえず証拠写真にはなった。
真横からストロボを当てたからか、驚いて泳ぎ回っているうちに色褪せたからか、そのボディは光っているように見えるけれど、バケツの上から水面越しに肉眼で観ている分には黒い斑模様が出ていて、全体的には黒っぽく見えていた。
そのため肉眼で観ていた色と少々…というか随分異なるんだけど、ともかく証拠写真でだいたいのフォルムはわかる。
で、この魚は誰?
撮った写真をグーグル先生に尋ねてみたら、出てくるのはメダカの写真ばっかり。
ダメじゃん、グーグル先生…。
グーグル先生はアテにならなかったけど(画像が悪すぎたからかも)、この感じはひょっとするとツバメコノシロ系かも。
そう見当をつけて調べてみたところ、これが…
…ビンゴ!
どうやらツバメコノシロか、同属のナンヨウアゴナシという種類のチビターレのようだ。
両者はそっくりなので、この程度の証拠写真で区別なんてできない…と思っていたところ、後日巨匠に伺ったところでは、上から見た場合ナンヨウアゴナシの胸ビレは透明なのに対し、ツバメコノシロは黒いという。
だったらこれはナンヨウアゴナシ?
…と早まってしまいそうながら、巨匠によると海中では黒く見えていたという話だし、ワタシ自身もこうして画像を見るまでは黒いイメージを抱いていた。
なので上の一連の画像は、あくまでもパニック状態の様子であって、普段はもっと黒く、胸ビレも黒かったに違いない。
いずれにせよ、撮ったあとすぐにバケツから放流したあとでは、今さら確かめようがないチェックポイントなのだった。
ともかくそういうわけで決定的証拠はないものの、いずれにしても人生初遭遇であることに変わりはないこの魚、名前の語感もいいってことで、当サイトではツバメコノシロってことにさせていただきます。
本年還暦を迎えられてますます盛んなビーチの帝王・巨匠コスゲさん、資料&情報のご提供、ありがとうございます!