全長 10cm(写真の個体)
2013年の6月、そろそろ梅雨が明けるのかな?と思わせる大雨のあとのある晴れた日のこと。
ダイビングを終えてボートに上がろうとハシゴのところまで戻ってくると、ハシゴの脇から垂らしている潜降ロープに、アヤシゲに身を寄せる…というか絡みついている細長い生き物の姿があった。
はて、なんじゃらほい?
近寄ってみると、ロープから離れた。
その形といいロープへのまとわりつき方といい、どうやらヨウジウオっぽい。
水深10mはある場所の水面付近にいるところをみると、流れ藻などを拠り所とする漂流タイプのヨウジウオなのだろうか。
全体的なフォルムのほか、
顔…
下から見た顔……
幅広い背ビレ…
広げると大きそうな尾ビレ…
などなど、ピントが合っていない写真でディテールに目を凝らしつつ、ネット上に掲載されている写真をいろいろ調べてみても、全然「ビンゴ!」にたどり着けない。
ヨウジウオ科の未同定種ということでネット上にアップされている写真のなかに、けっこう似た感じのものがあった。
しかしそれと比べるとこちらのヨウジウオは、吻の長さが随分短い。
はたしてこのナゾヨウジ(仮名)、流れ藻につかまりながら外洋を漂うタイプなのか、それとも本来は河口付近の内湾にいるものが、梅雨の大雨で外に流れ出してしまったのだろうか。
最初で最後の出会い以来7年経った今も、なお謎のままのナゾヨウジ(仮名)。
このまま一生ナゾのままで終わるのだろうか。
何かご存じの方は是非是非ご教示くださいませ。