アリモウミウシ属の一種  ハダカモウミウシ科

写真の個体の大きさ 8ミリ

 一見ミノウミウシの仲間に見えるけれど、分類項目の「目」の部分ですでにまったく別のグループになるウミウシ。

 ミノウミウシの仲間と彼らを区別するための最も簡単なキメ手は、触角の下にピヨンと生える口触手の有無だ。

 ミノウミウシ類にはこの口触手があるのに対し、このウミウシが属する嚢舌目ハダカモウミウシ上科のウミウシたちにはそれがない。

 写真のウミウシも、そこに注目するとミノウミウシ類ではないことがわかる。

 ではいったいなんなのだ、ということになると、残念ながらまだ名前がついていないようだ。
 なにしろウミウシの大家・小野にぃにぃの図鑑にすら「詳しい生息状況は不明」と記されているくらいだから、出会えただけでもラッキーなウミウシなのである。

 ……地味ですけどね。