カザンウミウシ  ドーリス科

写真の個体の大きさ 2センチ

  砂地のポイントの、リーフ際に近いガレ場でオタマサが発見したウミウシ。

 その名をカザンウミウシという。

 カザンとは火山のことで、なにがどう火山なのかというと、真っ赤に燃える溶岩のようなその体色……

 …ではなくて、体の中央に並んでいる突起が火口のようだから、だそうだ。

 その突起を見やすくしてみた。

 おお……なるほど、火口そのもの。

 擬態系っぽいからてっきり同じ場所でジッとしているタイプのウミウシなのかと思いきや、オタマサによるとけっこう足早に動き回っていたという。

 いったいぜんたい、その火口のような形態になんの意味があるのだろうか。

(2015年6月)