コイボウミウシ  イボウミウシ科

写真の個体の大きさ 3センチ

 俗に「ゴマンといる」という慣用句がある。
 本当に5万もいるわけじゃなくとも、それくらい数多いという意味なのだろう。
 このコイボウミウシは、まさにその「ゴマンといる」ウミウシで、実際に数えたら本当に5万匹くらいはいるに違いない。

 ただ、海中ではこのようにピンク色に見えるわけではない。虹の七色のうちの赤い側から色が吸収されるため、海中で見るとグレーっぽい緑色に見えてしまうのだ。
 そのため、そうと知らずに海中で観たイメージのまま図鑑で調べようとすると、なかなか該当者に出会わないということになる。