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写真の個体の大きさ 5ミリ
砂底のところどころに点在するコテングノハウチワという海藻には、砂漠のオアシスに集まる旅人のように、いろいろな生物が隠れ潜んでいる。 コノハガニやカミソリウオ、ウミタケハゼの仲間たちもその常連だけど、さらに小さなウミウシたちもよく見かける。 そんなウミウシたちは形が似ているので、以前はみんな同じ種類だとばかり思っていた。ところが見る人が見るとまったく異なる種類のようで、今では数種類を図鑑で見ることができる。 それらはたいてい○○○モウミウシと名づけられていて、写真の子もクサイロモウミウシ。「藻ウミウシ」という時点で「草色」ってことはわかっているんですけど……というツッコミをしてはいけない。 彼らはこの海藻で生活を完結しているらしく、卵もこの海藻に産み付ける。 …と、これまでこの写真をそういう意味で見てきたものの、ウミウシに対して卵の一粒がでっかすぎるような気が。 |