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写真の個体の大きさ 2センチ
岩陰に咲く小さなウミヒドラを餌にしているため、そこでしか見られない。 このウミヒドラ類は、きらびやかなサンゴに比べれば地味な存在のためにあまり騒がれなかったけれど、サンゴが死滅した98年の白化の際に、サンゴたちと運命をともにしてほとんど見られなくなった。 だからこのスミゾメミノウミウシも、ひところはかなりの稀少種になってしまったのだが、ここにきてウミヒドラたちも人知れず復活の道をたどっており、それを餌にしているこのウミウシたちもわりとたやすく見られるようになってきた。 ちなみにこのウミウシたちも、好物の餌を住処にしている他のウミウシと同様、このウミヒドラに直接卵を産みつける。 ピンクのクルクル巻きついているのが卵。 こうしておけば、卵から孵ったチビウミウシたちは、生まれた直後からごはんにありつけるわけだ。 |