チドリミドリガイ  チドリミドリガイ科

写真の個体の大きさ 4センチ

 水納島でよく目にするものはわりと小さめで、砂底にいるせいかどれもこれもカモフラージュのために砂をかぶっているため、ただの白くて平べったい地味なウミウシ、という印象しか持てなかった。

 ところが、ビーチで見つけたチドリミドリガイは、それまでの印象をコロッと覆してしまうに充分なほどに大きく、そして派手だった。

 白い砂地ゆえ柄自体はくっきりはっきりしないものの、よく見てみるとけっこう派手だったのだ。

 で、この派手な顔を正面から撮ろうとすると、どういうわけか必ずカメラを避けてしまう。
 この触角、いったいどこまで万能なんだ………と思ったら、違った。

 ちゃんと彼にも目があるのだ。
 どうやらこの部分が眼点らしい。

 ここを目だと思うと、これまたすっかり顔つきが変わって見えてくるのだった。