水納島の野鳥たち

ギンムクドリ

全長 25cmほど

 しばらく本島に単身赴任(?)していて、数日ぶりに島に戻ってきた朝のこと。

 オタマサに迎えてもらって桟橋から家に戻る道すがら、十字路の畑に見慣れぬ鳥が舞い降りた。

 ムクドリかな?

 それにしては色が薄い?

 間近に舞い降りたものだからマッハ軽を停めてしばし眺めつつ首を捻っていたところ、オタマサがコムクドリだという。

 なるほど、たしかにムクドリよりも色が薄い。

 でもコムクドリにしては、なんか大きくない?

 大きな小ムクドリなんているのかなぁ、それに1羽きりだし…

 …などと言っているうちに、暫定コムクドリは飛び去って行った。

 オタマサによると、今朝方耳慣れない鳴き声がしたので目をやると、家の前の草っ原でエサを探していたそうだ。

 今朝島に飛来してきたところなのだろうか?

 オタマサにしては珍しくその場でコンデジを手に取り、証拠写真を撮っておいたというから後刻見せてもらった。

 ん?

 これってコムクドリではないんでない?

 体と頭がそれぞれ別の鳥のように見えるほどのこのクッキリ色分け感、どうやらこれは、同じムクドリの仲間のギンムクドリっぽい。

 人生初遭遇!

 早朝からこの時くらいまでは我が家周辺でエサを摂っていたようだけど、近くにいたのはこの時間帯までで、どこか遠くに行ってしまったかすでに島を去ってしまったのか、その後姿を再び見かけることはなかった。

 ヘタに昼過ぎに帰ってきていたら出会えないところだった。

 本島でもう少しゆっくりしていても…というところだったんだけど、早く帰って来て正解!