エビカニ倶楽部

ハナシャコ科の1種

体長 3cm(推定)

 わりとたくさんいるフトユビシャコの仲間たちを除き、オトナになっても5cm前後の小さい種類のシャコの仲間など、サーチしたからといっておいそれと見つけ出せるものではない。

 でもウニシャコ科の1種と同じく、何かの拍子にふと目に入ることはある。

 冒頭の写真の小さなシャコは、なにぶん8年前(2014年)のことなので今となっては記憶の欠片も残っていはいないものの、シャコサーチをしていたわけではけっしてなく、おそらく砂底で何かを観ていた時か、もしくは何かいないかな…という具合に、目標は漠然サーチは入念だった際に出会ったものだったはず。

 少し身を乗り出し、なかなか愛嬌のある仕草を見せてくれてはいたけれど、あいにく全身を拝むまでには至らなかった。

 一見してモンハナシャコと同じハナシャコの仲間っぽいその姿形、おまけに触角が目立って赤いから、ネット社会の今の世なら案外すぐに正体がわかるかも…

 …と調べてみたのはいいけれど、これが意外に手強い。

 唯一ビンゴ!な画像に出会い、すぐさまそのサイトを拝見したところ、そのサイトの主も「正体不明のシャコ」と記しているのみだった。

 それは西表島で撮影されたもので、周囲の対物比から察するに、冒頭の写真の子よりは多少大きいように見受けられる。

 ということは、少なくとも(推定)3cmほどがマックスサイズというわけではないようだ。

 ネット上でもなかなか画像を見つけられない小さなシャコに、再び会える日が来るかどうかは神のみぞ知るところ。

 いたとしてもそれが見えるかどうかは、また別のモンダイである。