甲長 30mm
ソメンヤドカリの稿で触れたように、子供の頃の憧れのクリーチャーだった「イソギンチャク付き」のヤドカリ。
けれど日中の潮干狩りで出会えるものではなかったので、初遭遇は長じてからのことになるわけだけど、人生で初めて出会った「イソギンチャク付き」が、何を隠そうこのサメハダヤドカリだ。
フィルムで写真を撮っていたその昔、それもニコノスVに35mmレンズ+SEA&SEAの接写装置をつけてマクロ写真を撮っていた30年前(92年)、客として水納島に遊びに来ていた梅雨時のことだった。
ナイトダイビングでリーフ際の浅いところを潜っていた時、いきなりイソギンチャク満開状態の「イソギンチャク付き」ヤドカリさんに出会えたものだから大興奮したのを今でも覚えている。
当時はこれをソメンヤドカリと信じていたのだけれど、今あらためて見てみると、どうもサメハダヤドカリのような気がするので別にした。
とはいえその最大の注目ポイントである大きいほうのハサミ脚の甲の部分が見えないから、いまひとつ説得力に欠ける(画像はすべて、後ろからLEDライトをあてたポジフィルムをコンデジで撮った「簡易デジタル化」ということもあり、実際より赤味が強くなってます)。
眼柄の模様からしてイボアシヤドカリではなさそうだから、おそらくソメンかサメハダかってところだとは思うのだけど、はたして…。
いずれにしろ、くれぐれも同定の際には参考になさらないでください…。