エビカニ倶楽部

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スベスベオトヒメエビ属の1種

体長 10mm

 石の下には様々な魅惑的エビカニ系が潜んでいる。

 となると、エビカニ好き変態社会人ならずとも、多少の好奇心は沸いてくるもの。

 でも石をめくることであれなんであれ、人の手を加えすぎるとろくなことにならないのは目に見えている。

 まだエビカニ好きが一部の変態さんだけのものだった頃ならともかく、猫ダイバー杓子ダイバーまでが石をめくるようになってしまった今日、エビカニ好きではあるものの、遊びで潜っている時は、なるべく石をめくらないよう心掛けている。

 そのため、スベスベオトヒメエビでさんざん盛り上がったあと、このテのエビに出会う機会は逆に減ってしまった。

 一方寄る年波でクラシカルアイ化しただんなも、たとえ石をめくって何かいても見えないものだからつまらなくなったようで、最近はそのようなサーチ活動はしていないようだ。

 ここで紹介している一連のエビたちは、どれも体長1cmほどで、まだクラシカルアイ化していなかった頃にだんなが撮ったもの。

 パッと見はスベスベオトヒメエビのようながら、目下のところエビ部門最強の図鑑「サンゴ礁のエビハンドブック」を参照するかぎりでは、どうやらまだ和名がついていないものらしい。

 ただしスベスベオトヒメエビ属の1種であることはわかった。ではここで紹介している4枚の写真のエビは、それぞれ別の種類なのだろうか?

 色の濃さやハサミ脚の大きさなど、見るからに別のエビのようにも見えるけれど、どうもこれはオスとメスの違いらしく、実際に↓このエビと…

 ↓このエビは…

 同じ石の下で2匹で暮らしていたという。

 体全体だけを別々に見れば別の種類に見えなくもないけれど、一緒に暮らしていたわけだし、なによりもその顔はまったくといっていいほど同じだ。

 となるとやっぱり、冒頭の4枚の写真のエビたちもみんな同じ種類と思ってことにしておこう。

 ちなみに彼らの卵も緑色だ。

 出会う機会は少ないのに、わりと卵を抱えているケースが多いこのテのエビ。

 キチンとコンスタントに繁殖しているのなら、探せばフツーに出会えるのかもしれない?