Iキノッピーよ、永遠に(3月10日)
……この人。 今夜はスーツを着ているせいか、写真の様子でもわかるとおり、いつになくまっとうな社会人なのである。検閲されたあの画像とは大違いだ。<そっくりなんですけど?? 実はキノッピー氏は、かねてから僕たちを連れて行きたい店があるとおっしゃっていた。美味いラム酒を飲ませる素敵な店が、西麻布にあるという。 というわけで、新橋汐留口でタクシーに乗り、一路西麻布を目指した。 ……ら。 「あれはねぇ、料金を重ねようとするタクシーの手なんです。その手に乗ってはいけません」 なるほどなぁ……。 そこまでは、よかったのだが…。 が。 ともかくタクシーが走り出したはいいものの、またわけのわからないところで降りるというキノッピー。 「もう、ここまで来たら大丈夫です。もうバッチシです!!」 ついていくしかない我々は、仕方なくついていく。 「ここがベリーズの大使館があるところです!」 ベリーズの大使館がどこにあろうとどうでもいい。とにかく店はどこなのだ? 「もうすぐです!」 力強く言うキノッピー。 「あれ?あれ??携帯電話が取れない!!」 ポケットのボタンをはずさないと取れないようになっているのだ。そのボタンがはずせないらしい……… ……ただの酔っ払い?? ああ、気づくのが遅すぎた!! けっこう酔っ払っている僕ですらすぐさまわかったというのに、彼はさも初めて来たかのように言うのだった。 「ここがベリーズの大使館があるところです!!」 …さっき同じセリフを聞いたっちゅうのッ!! さすがにうちの奥さんもあきれ果て、酔っ払いは放っておいて帰ろうかというとこまで来たのだが、 「もう完璧です!わかりましたから!!」 という言葉に乗せられ、またまたタクシーに乗る。 どうやら運ちゃんは、だいたいの場所の見当がついたらしい。 なのに、また途中で降りるというキーノ小岩。 ふぅ…やっとたどり着いたのか……。 安心して歩き始めると、やがてあたりから街の灯は消え失せ、普通の住宅街っぽい雰囲気に。 南青山 おい………………… どうやら完全にドツボにはまっているらしい。 もうダメだ!!完全アウト!! じゃあね、キノッピー!! 運ちゃんとなにやら話している彼に一方的に別れを告げ、通りかかったタクシーに乗り込んだ我々は、青山墓地を後にした。 ところで。 というわけで、彼へのフォローになるはずだったこの日の宴は、結局最後の最後に単なるダメ押しとなってしまったのである。 うーむ…。ウロコムシ氏の喜ぶ顔が目に浮かぶ……。 それはともかく……… 今後の彼に乞うご期待! 今はただ、彼がBOXで手渡してくれたカルタゴ土産の小瓶を眺めておくとしよう。
……って、なんで会津旅行を終えてカルタゴの砂の写真で終わるのだ?? 最後になりましたが、今回の上京物語に登場してくださいました多数の皆さん、まことにありがとうございました!!文中における数々のご無礼、平にご容赦くださいませ!! これにて、一件落着!! 完 |