余録2・カツオのタタキくらべ
ところで。 そもそもの旅行の動機だったカツオ。 戻りガツオの旬ではないこの時期、近海物の水揚げも少ないところ、かろうじて刺身を味わうことができた。 その結果、本部産のカツオだって高知産に負けず劣らず立派であることが明らかになった。 ではタタキは? 帰宅後しばらく時を置いてから、本部町内屈指のカツオのタタキの名店「福地鮮魚店」(鶴瓶の家族に乾杯本部町編に登場したことあり)にてザ・カツオのタタキを購入。 福地鮮魚店のタタキには、特製のタレがついている。 このタレでいただくバージョンと、それとは別に塩とレモンバージョンでいただいてみる。 これはこれで………どちらも美味い。 やっぱカツオそのものがいいと、どうやったって美味しいってことか。 一方、同じ日にスーパーかねひでで見つけた解凍ものカツオのタタキ@鹿児島産も購入。 サクのままなので、お好みの厚さにスライスする。 こちらも福地鮮魚店のタレと、塩レモンバージョンの2通りで食べてみる。 うむ、色艶も食感も味も、冷凍モノであることがよくわかる。 それはそれで美味しい。 むしろ炙られてある部分の香ばしさは、鹿児島産のほうが効いていた。 ただし、福地鮮魚店のタタキも端部分は火の通り加減がとても香ばしく、高知でいただいた塩タタキの雰囲気だった。 そうか、ワタシが高知でタタキをいただいて最も衝撃を受けたのは、モンズマガツオの脂ののり方もさることながら、火の通し加減の絶妙さだったのかも。 あの上質のレアステーキをいただいているようなタンパク質食ってるぞ感は、火がもたらしてくれていたのだ。 というか、冷凍もの鹿児島産タタキは、サクひとつのお値段たった173円。 173円!? 店でタタキをオーダーすれば、1人前千円以上が定番だった土佐のタタキを連日食べていたというのに、これで173円がまったく同じだったらひっくり返るところだった。 けっして同じではなかったことに、ひとまず胸をなでおろした。 鮮魚店で刺身をサクで買ってきて、庭でタタキを作ればいいってことなんじゃ?? あいにく藁はないけれど、ストロングな炎を天高く吐き出すアダンの枯葉なら、山のように揃えられる。 ここはひとつ、自家製タタキにチャレンジといこう!! ……はたして成功するまでに、刺身何匹分犠牲になることだろう? |