２泊３日の、タウチ邸泊も入れると３泊４日の我々の旅行は終わった。

　半日あれば隅々まで観てまわれるという飛騨高山に３泊したくらいだから、旅行に行くならその土地には最低でも２泊はしてみたいと常々思っている我々である。
　残念ながら今回は伊根の舟屋も木津温泉もそれぞれ１泊ずつだったので、思い残すことはけっして少なくはない。

　でも。

　うちの奥さんにとって人生初の天橋立。

　一度訪れてみたいと思いつつ、どこにあるのかすら知らなかった伊根の舟屋群。

　京都最古を謳いながらも、昔ながらの何もなさが素晴らしい木津温泉。

　そして雨の古都・京都。

　このどれもが「京都」だなんて！！

　それぞれの土地は実に印象深かった。
　そしてまた、その土地ならではの食事の美味しかったことといったら！！

　たとえ短い滞在時間ではあっても、見て触れた土地や景色や空気を後々になっても思い浮かべることができる場所が、また新たに増えたのは間違いない。

　狭いようで広いニッポン。
　知っているつもりで何も知らないニッポン。
　我々が生きている間に訪れることができる場所なんて、地図の中では針の先ほどでしかない。

　それでも。

　未知の世界だった場所が、まがりなりにも可視範囲の世界に変わる。
　旅行って素晴らしい。

　我々の「めざせ！サザエさんのオープニング」紀行はまだまだ続く。