全長 25cm
8月初旬(2023年)をすべて吹き飛ばしたストロング台風が去り、ようやく平和を取り戻してしばらく経った夏の海でのこと。
リーフ上のサンゴたちの台風被害チェックも兼ね、半水面も撮影可能な浅いところを徘徊していたところ、記憶にあるかぎりでは人生初遭遇の魚に出会った。
ご存知…といいたいところながら、おそらくは知る人ぞ知る的マイナーな存在と思われるアミメフエダイだ。
バラフエダイと同じく魚食性ながらナリは小さく、ヨスジフエダイあたりとどっこいどっこいで、かといって群れているわけでもない。
でもその名のとおりの特徴的な色柄のおかげで、遠くからでもすぐさま目についた。
簡易な図鑑等では琉球列島に満遍なくフツーに分布しているかのように記述されているけれど、どちらかといえば南方系のフエダイで、同じ琉球列島でも八重山方面でよく観られるようだ。
本島地域でも釣り人がチョコチョコ釣り上げているようだからけっしていないわけではないのだろうけど、水納島ではこれまでオタマサがカモメ岩側のリーフ内で一度観たことがあるのみで、ワタシの記憶にあるかぎりでは水納島に限らず人生初遭遇である。
それは彼らがもっぱらこういうところで暮らしているからなのだろうか。
数が少なくてそのうえ居場所がこんなに浅いところとなると、そりゃ普段のダイビングではなかなか出会えないや…。
同じフエダイでもヨスジフエダイなどのように群れ集うことはなく、バラフエダイ同様単独で暮らしていることが多いというアミメフエダイ。
バラフエダイのようにたくさんいればいつでも会えるけど、単独&僅少となれば、この先も遭遇チャンスはそうそう無いかもしれない。
水納島に限定するかぎり、ひょっとしたら一生に一度級かもしれないチャンス、ともかくも記録写真が残せてよかったよかった。