全長 20cm
今年(2023年)7月、沖縄本島の遥か南をゆく台風の影響で、晴れているのにビーチはヒトッコヒトリーヌという、盛夏にビーチでダイビングするには願ってもない状況になった日があった。
そこでオタマサは、カメラを携えてイソイソとビーチへ。
その時出会ったのがこちら。
海から戻ってきたオタマサが、記憶を頼りに図鑑を紐解きながら、「見慣れないメギスの仲間を見たんだけど、誰だろう?」と首を捻っていたこの魚、すったもんだの果てにたどり着いた結論は、どうやらメギスの幼魚らしいというところに落ち着いた。
ただ、その際いろいろメギスについて調べているうちに、知らなきゃよかった新ジジツを知ってしまった。
2021年くらいに、メギスのそっくりさんの「ガンテンメギス」なる種類がメギスの仲間に新たに加わっていたのだ。
なんでも前世紀半ばに一度新種として記載されたものの、それはメギスと同種であるとされてその後一度消え去っていたものが、今世紀になって精査され、やっぱり別種でしたってことで再登場を果たしたそうな。
ではメギスとどこがどう違うの?
それは体側の点々模様の配置で見分けられるという。
メギスでは点々模様が体の真ん中ラインよりも上側に偏っているのに対し…
…ガンテンメギスでは体側全域に渡っているという。
そして、メギスのメスだとばかり思っていた↓この魚は…
…体側の赤い部分だけを見ると点々が上半分に偏っているように見えるけれど、その他の部分では体側全般に点々があるようだし、メスの特徴を記してある説明を読むかぎりでは、どうやらこれはガンテンメギスのメスっぽい。
なんてことだ、昨年ようやくメギスのメスを撮ることができたと喜んでいたというのに…。
となると、メギスの幼魚と認定したチビターレは、ホントにメギスの幼魚ってことでいいのだろうか。
分類学的研究が進むのはきっといいことなんだろうけど、個人的にはなんだか次々に「満足」を奪われていくような気が…。
なにはともあれガンテンメギス、まだ海中でそれと認識したことがないから、今後はメギスと区別しながら注目することにしよう。
この顔にピン!ときたら110番。