3cm(写真の個体)
この夏(2023年)、リーフ際の海底で小魚たちのオアシスになっているサンゴに、人生最小級のミカドチョウチョウウオ激チビターレが居ついていた。
そのジジツにいち早く気がついたオタマサが、枝間をチラホラ出入りするミカドチョウにカメラを向けていた際に、まったく別系統ながら見慣れない魚もいることに気がついた。
これは…
ナミダテンジクダイ…いや、ホソスジナミダテンジクダイではありますまいか?
図鑑的解説では琉球列島にフツーに分布しているテンジクダイの仲間で、リーフ内の浅いところ、タイドプールなどでも観られるというのだけれど、これまで水納島では、リーフの外でも内でも一度もお目にかかったことがない。
暮らしの場として彼らが好むとされている場所が場所だけに、普段のボートダイビングでは会えるはずもないところ、どういうわけかこの1匹は、水深10mほどのところにあるサンゴの枝間に潜んでいた。
残念ながら、ミカドチョウチビターレともども、ほんの1週間ほどのご滞在で終わってしまったから、手元にはオタマサが撮ったヘナチョコ写真しか残っていない。
小魚たちが拠り所にしているサンゴをひとつひとつつぶさにサーチしていけば、他にもたくさん出会うことができるのだろうか、ホソスジナミダテンジクダイ…。