全長 10cm(写真は25mmほど)
カゴシマオコゼが属するイボオコゼ科の魚たちは、オトナになってもさほど大きくならないようで、なおかつ幼魚の頃は写真だけではほとんど判別不能という特徴(?)を持っている。
なので写真の魚がホントにカゴシマオコゼなのかどうか、根拠があるわけではないことをあらかじめお断りしておく。
ツマジロオコゼ同様、本来はもう少し目立たないところで暮らすべき魚なのだろうけれど、ワタシがこれまで出会ったものたちは、白い砂地にポツンといるか、あるいは白い砂地に転がる死サンゴ石のそばでジッとしていた。
ツマジロオコゼに比べるとその遭遇頻度は限りなく低く、過去25年間(2019年現在)でも数度に過ぎない。
いくら白い砂地に黒いのがいれば目立つとはいっても………
これがヒメオニオコゼのオトナくらいのサイズがあるならともかく、↓こんなに小さい。
冒頭のチビターレに至っては……
さらに圧倒的に小さい(ただし両者がホントに同種かどうかは不明)。
こんなに小さいチビチビが砂底にポツンと、それも限りなく個体数僅少なのだもの、出会えるかどうかはただただ運だけが頼りだ。
黒くて地味だしパッとしないし動かないから、観ていてもさほど楽しい魚ではない。
でもその出会いはまさに千載一遇(@水納島)なのだから、そんな幸運に恵まれたなら、心ふるわせて隅々まで鑑賞しましょう。