全長 10cm(写真は6cmほど)
シマギンポの稿で述べているような事情のため、タイドプールなどの浅いところにいるギンポに出会う機会がないワタシ。
そのためこれまで長らくの間、桟橋の水面キワキワあたりで桟橋上から観られるギンポは「タマカエルウオ」である、と思い込んでいた。
なので桟橋の浅いところで撮った冒頭の写真のギンポもタマカエルウオと信じていたところ、図鑑やネット上の写真で観るタマカエルウオとは似ても似つかない。
はて、アナタはいったい誰?
改めて調べ直してみたものの、浅いところにいるこのテのカエルウオときたら思いのほか種類が多く、しかも同じ種類でも環境や気分で濃淡も模様の出方もコロコロ変わるため、なかなかビンゴ!が見つからない。
結局ダメだこりゃ…となったのが2018年秋のこと。
ところがそれから3年ちょい経った今年(2022年)1月にオタマサが撮ったカエルウオの正体は、シマギンポであることがすぐわかった。
シマギンポほどわかりやすい特徴があるわけではないにしろ、このギンポはこのギンポで見分けがつくかも。
ということで、この際もう一度調べてみることにした。
不思議なもので、調べてもどうせわかりっこない…という気分で探すと判明しなかったものが、「わかるかもしれない」という期待を抱きつつ探してみると、たちまち正体が判明してしまった。
このカエルウオは、その名もニセカエルウオという。
ワタシが存在を認識したのは3年前が初めてでも、磯遊びができるようなタイドプールならフツーに観られるギンポの仲間だ。
ちなみに冒頭の写真を撮った場所は、↓ここ。
連絡船用バースにある階段の下の踊り場(?)で、上の写真の時くらいの潮位で水深10cmくらいになっていたときのことだった。
9月上旬のことで、まだまだ夏の賑わいのままの桟橋のこんなところで、のんきにカエルウオなど撮っていられたのはなぜか、ということについてはこちらをご参照ください。
ただし上記リンク先で紹介している他の魚たちのようにタンクを背負って潜っている時に撮ったものではなく、ボートを係留し終えてこの階段から上がろうと、まるでオキちゃん劇場のイルカたちのように乗り上げる態勢になってこの踊り場で腹這っていた際に目の前にいたから、桟橋にいたオタマサにコンデジを渡してもらって撮ったもの。
そういう時でもなかったら、水深10cmくらいになっているこの階段の踊り場になぞ、そうそう目を向けないものなぁ…。
これまで四半世紀以上に渡りずっとスルーし続けてきたのに、ここにきてたて続けに2種類登場したタイドプール在住系ギンポたち。
この勢いに乗って、タイドプールサーチをしてみる……かも。