全長 25mm
オキナワベニハゼとそっくりで、しかも住んでいるところもほとんど同じ。
こんな小さなハゼなど、クラシカルアイにとってはすべて同じ…
…という方のほうが(当店ゲストの場合)多いかもしれないけれど、せっかくだから両者を見分けたいという方は、胸ビレの付け根あたり(白い楕円内)にあるやや濃い赤色の点々を目印にするとよい。
赤いポッチリが(多くの場合2つ)あるのがオオメハゼ、何も無いのがオキナワベニハゼ。
これでもう、どっちがどっちなのかで頭を悩ますこともない。
ところが、近年になって「ぺガススベニハゼ」なる新たなそっくりベニハゼの存在が明らかとなり、さらにややこしいことになっていたりする。
さてはこれまで撮ったものの中にぺガススが?と過去写真を振り返ってみたところ、それっぽいものは1匹もいなかったペガサスの朝。
オオメハゼもオキナワベニハゼ同様、陰になっている岩肌がお好みの場所で、1匹いるとたいてい他にも何匹かいる。
聞くところによるとペアでいるそうで、なるほどたしかにすごそばにもう1匹見える。
とはいえ両者がペアであるという素振りを観たことがないので、ホントにカップルなのかはさっぱりわからない。
近くにはオキナワベニハゼの姿が見えることもしばしばで、オキナワベニハゼと同じように、オオメハゼも逆さまになってたたずんでいる。
でもずっとこういう向きで観ていると見づらくてしょうがないので、以下すべて実際とは天地が逆もしくは角度が異なる状態の写真になります。
オキナワベニハゼに比べると、オオメハゼは上の写真のように岩肌に付着しているカイメン類に載っている率が高い気がする。
苔むした岩肌にいるよりも背景がきれいになるから、ついついカイメンに載っているものばかり撮っちゃうため、手元にある写真はオン・ザ・カイメンばかりながら、もちろんフツーに岩肌にたたずんでいる。
エサとなるものが漂ってくるのをこうしてジッと待ちながら、お目当てのモノを見つけるとシュッ…と泳いでゲットしては、元の場所に戻る、というのもオキナワベニハゼとよく似ている。
どちらも警戒心は強いのだけど、どちらかというとオオメハゼのほうが寛大なところがあって、真正面に回ってにらめっこ状態になっても、その場に居続けてくれる率はオオメハゼのほうが高い(気がする)。
なので、正面から顔を拝ませてもらう。
まったく逃げないオオメハゼ、逃げないどころか……
アクビまでしてくれる。
赤いカイメンの上にいる子も……
やっぱりアクビをしてくれる。
前述のとおりペアで住んでいるというオオメハゼながら、同じ岩肌には2匹だけではなく、他にも何個体も観られることもある。
状況によってはハレムになる、なんてこともなく、それぞれみんなペアなんだろうか。
そんな岩肌には、チビターレも隠れ家の出入り口付近で、オドオドしつつチョコンとたたずんでいることもある。
10mmほどのチビターレは、オトナよりも透明感があって随分初々しい。
ほんの1m四方くらいの斜度マイナスの岩肌があると、そこにはオオメハゼやオキナワベニハゼがポコポコいる。
そういった小さなハゼがお好きな方なら、そこだけで1時間くらい過ごせることだろう。