エビカニ倶楽部

アミの仲間・2

甲長 3mm前後

 アミの仲間・1、略してアミ1で紹介しているアミたちは、何かに寄り添って隠れているわけではないこともあって、それぞれ小さいとはいえ比較的目につきやすい。

 ここで紹介するアミの仲間・2、略してアミ2たちも、けっして何かに隠れているわけではないのだけれど、なかなか存在に気づくことができないくらいとにかく小さい。

 人差し指の先と比べて、こんな感じ。

 クラシカルアイには厳しいこんなスモールクリーチャーと、なぜだか2年続けて春先に続けざまに出会ったことがある。

 アミ1たちとは違って何かについていることが多く、藻場というには狭すぎるささやかな藻類繁茂場をチェックすると…

 蝉丸のようなショボショボの藻に、ピト…とついている(カメラを近づけるとプイ~ン…と逃げる)。

 私が神懸っていたのか、当時流れ着いていた彼らの量がすごかったのか、前述のとおり期間限定ながら、その後続けざまに見つけることができた。

 おかげで、ちょっとした変態的アミアミコレクションに。

 同種なのか、それぞれ異なる種類なのかは不明ながら、それぞれ体の色が異なっているアミ2たち。

 いつも尾を丸めているわけではなく、時には…

 このようにビヨヨ~ン伸ばすこともある。

 当初はピコピコ虫(ヒメオオメアミ)が成長した姿なんだろうかと推測していたんだけど、ヒメオオメアミはあれで成体のようだし、そもそも顔つきが異なっているところからして、少なくともヒメオオメアミとは別の種類だろう。

 では誰?

 極超変態社会御用達図鑑「海の寄生・共生生物図鑑」(築地書館 刊)をパラパラめくっていたところ、アミヤドリムシという寄生虫を紹介しているページで、そのアミヤドリムシに寄生されている「ヤドリアミ属の1種」に姿形がそっくりであることに気がついた。

 まったく同じではなくとも、おそらく近い仲間なのだろうと思われる。

 きっと学名がつけられているものも数多いのだろうけど、だからといって私に同定できるはずもなし。

 やはりここでは、アミ2こと「アミの仲間・2」とするほかないのだった。