体長 2cm
水納島にはソリハシコモンエビはたくさんいるんだけど、このベンテンコモンエビはとても数が少なく、越してきてからの5年間はお向かいの伊江島でミナミハタをクリーニングしているのを目にしたことがあるくらいで、水納島の海で出会ったことは一度としてなかった。
ところが2000年になってようやく、水納島で初遭遇。
以後、毎年チラホラとその姿を見かけるようにはなっている。
ただしウジャウジャいるソリハシコモンエビと違い、数が少ないベンテンコモンエビはいたとしてもたいてい単独で、ソリハシコモンエビたちに混じっていることもあるけれど、他にコモンエビ系の姿が見えないところで寂し気にポツンといることのほうが多い。
場所によっては、スザクサラサエビがワラッといるところで観られることもある(矢印の先)。
この時ヌーッと現れたユカタハタとしては、ズラリと並ぶスザクサラサエビではなく、ベンテンコモンエビの手技を求めていたものと思われる…。
たとえソロ活動であっても、クリーニング仕事に抜かりはない。
クリーニングをしていないときには着底していることもあるけれど…
…基本的にツイーンツイーンと泳ぐ姿はいつも心地よさげだ。
5年間会いたいと思い続けて会えなかった2000年以前のことを思えば、その後は随分コンスタントに会えるようになっているとはいえ、いかんせん数が少ないベンテンコモンエビはいつも1匹多くて2匹。
ソリハシコモンエビのように、ワシャッ…といるところを観たことがない。
そういえばその昔訪れたモルディブはヴィラメンドゥのハウスリーフでは、ベンテンコモンエビがフツーに数多くいたような記憶が…。
思い起こせばヴィラメンドゥを訪れたのは2000年12月のこと。
その年のシーズン中に水納島でベンテンコモンエビと出会うことができ、写真もバカスカ撮ったから、なにもわざわざモルディブまで来てベンテンコモンエビを撮ることもないだろう…なんて思っちゃったんだろうか?